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カミーノ・デ・サンティアゴを歩いてみた⑤ オリソン~ロンセスバージェス

2015年5月4日(月)     天気:曇りのち晴れ
行程: オリソン(Orisson) ~ ロンセスバージェス (Roncesvalles)  17km
出発:7:30a.m   到着:14:15p.m   歩行時間:6時間45分


この日は本格的にピレネー超え。
雲はあるが雨は降っていない、気温も涼しく絶好の山越え日和。

オリソン宿での朝食はトースト(ジャム&バター)、コーヒー、オレンジジュースと簡単な物が用意してある。

朝7時半、身支度を整え出発。 この写真内、全員アメリカ人です。 
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この日の目的地、ロンセスバージェスまで17.1km。 
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歩き始めは快調。なだらかな登り坂を苦も無くハイキング気分。
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お馬さん達がたくさんいます。
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近づいて写真を撮ってものんびりしてます。
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この後だんだんと風が強くなってきて、なかなか思うように進めない。
やっとこさでマリア像(Vierge de Biakorri)まで。 ここまでオリソン宿から3.7km(55分)のはずなのだが、全然、そんな短時間では来れない。 物凄い強風との格闘の末だから。
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さらに映画「The Way」ではこの像のすぐ横を歩いていたのだが、実際は道路から50m位離れた所に建っている。 もう一生のうちで2度とここには来る事はないので強風に立ち向かいながらも写真を撮りに行った。

ここからさらに風が強くなる。 遮るものが何もないので強風直撃。
よく台風レポート、沖縄からのTV中継の様な風。もっとかも!?
ストックで体を支えないと飛ばされる。
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前に歩いている人達は手を繋ぎながら歩いている。 もう本当に1歩踏み出すのが至難の業。
1人で歩いている女の子なんて辛すぎて泣きながら歩いていた・・・・。
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オリソン宿から7km位の地点に売店カーがありました。
とりあえず休憩。ちょっとした岩場で強風が除けられる。
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ここでフランス最後のスタンプがもらえます。
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オリソン宿で用意してもらったサンドイッチを食べエネルギー補充。
この十字架の地点で舗装道路終点、ここからは未舗装の道へ進みます。
ここまではサンジャンピエドポーから車での送迎サービスを利用して来る事ができます。
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サンジャンからロンセスバージェスまで25km。 私は無理だな・・・。
オリソンから出発しているくせにこの地点で体力の75%は使い切ってしまっているから。
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それなのにまだ9.9kmもある。 時間は2時間半と書いてありますが、まったくアテになりません。
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未舗装道路の上り坂&強風に吹き飛ばされつつ何とか前へ進みます。
もう止めたい!と思うけど進まなければ終わらない。
と、半泣きで歩いていると突如平坦な道に! 横に木が生えていると風が遮られ、今までの強風が嘘のよう。
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案内板によると、現地点は#1番。 あと4.5kmで頂上1450mのLepoeder/#75番(82番と書いてあるが実際は75番だった)に着くらしい。
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ここからの約3km程はなかなか快適に歩ける。
サンティアゴ・デ・コンポステーラまで765km。 遠いね~、でもみんな行くんだよね。
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そしてローランの噴水(水汲み場)。 カミーノ沿いには水を補給できる場所がいくつかあります。
飲料不可の場合はちゃんと表記してあるのでよく確認してから補給する事。
お腹の心配な人などはミネラルウォーターを購入しています。 
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そして多分ここがフランスとスペインの国境だと思います。
特に表記していないので見落とす可能性大。
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スペイン・ナバラ州の石碑がすぐにあったので多分そうだと思います。
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平坦な道でなかなか快適。 緑が綺麗でマイナスイオンをたっぷり吸い込みます。
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頂上Col de Lepoederに近づくにつれまたまた徐々に上りが始まりました・・・。
路肩には若干の雪が残っています。
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強風に立ち向かいながら何とか頂上(1450m)に到着した。
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この標識を下りてから左に行くとロンセスバージェスまでは近道なのだが下りがとっても急で、足首、つま先を傷める可能性アリな危険な道。
右側に行くと推奨ルート。但し近道ルートより1.5km多くなる。
選択は人による。 私達は足を傷めたくないので(普通に歩いているだけでもかなりのダメージだし)、距離は多くなるが推奨ルートで。

ここからは眼下に見えるグレーのロンセスバージェス(900m)まで下るのみ。
もう上りは終了、やったぁー!と思いきや、下りは辛い・・・。
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さらに今までに体験した事もないような強風! 風速何十mだろう? とにかく立っていられない・・・。
初めて風で生命の危機を感じた。
この日抜いたり抜かされたりと歩いていたアメリカ人のキャロルおばさん、とても立っていられないと一緒に座り込んだ。
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でも座っていても飛ばされる勢い・・・。

座り込んだり、進んだりと強風の中キャロルおばさん、アメリカ人のロバート&ルタ夫妻と一緒になって何とか下る。そしてやっとの思いでイバニタ峠のローランの石碑。
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サン・サルバドール教会でしばしの休憩。 皆ちょっとぐったり気味。
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ロンセスバージェスのアルベルゲ(巡礼宿)まではあと1.5km。
緑の中の道を進む。 感覚がおかしくなっているのか平坦な道の1.5kmが余裕と感じる。

そしてようやくアルベルゲに到着。前に歩くのはフランス人のウィーウィー夫妻だ! 今気づいた。写真無いと思っていたから。
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このアルベルゲは183人収容の巨大アルベルゲ。
改装して中は最新。フランスの道一番の近代快適アルベルゲと言われている。
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超えられるか心配だったピレネー、私でも超えられたよ!
私の中でこの旅ほぼ80%は終了した感アリ。 もうあとは辛かったらバスに乗ってもいいと思うほど。

ピレネーの大変さは上り坂や距離ではなく「強風」、これに尽きる。
この後のみんなとの会話はこのピレネーの強風の話題で持ちきり。

もう2度と歩く(超える)事はないだろう、このピレネー。
ある意味これを超えたからこそ、この後の上り、下りの行程を「辛いけどピレネー程じゃないね。」
と言えるようになったと思う。

正直、1日でサンジャンから25km歩いてロンセスバージェスまで来た人、尊敬するわ!
でも、そんな方々、足にかなりのダメージを負ってました・・・・。


巡礼路メモ:

・とにかく強風のピレネー。 防風効果の高いジャケットが必要。 私はノースフェイスのレインウェアー上着
を着用。 さすがの機能性、寒さをまったく感じなかった。 これで雨まで降っていたらかなりキツイ行程になる。 先人の「装備をケチるな!」 激しく同意。

・オリソンから先は売店カー1ヶ所のみ。 たいした物は売っていない。必ず行動食を持って行く事。

・道中トイレは・・・・もちろんありません。 どこかこっそり隠れられる場所で。
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by kiki-juju | 2015-06-12 23:43 | スペイン巡礼 | Trackback | Comments(6)
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Commented by 三十路オンナ at 2015-06-13 06:41 x
kikiさん、おはようございます♪

いよいよ、ピレネー超えですね。

連なる山々、そして、山道の中の馬、広大な自然を感じますね。。。
本当に自然があふれてるところで、映画で見た通りなのでしょうね。
私がいったら、唖然としそうです。。。
↑感動という意味で。

マリア像、石碑に教会からも歴史深さをとても感じました。

183人も収容のアルベルゲはすごいですね!
説明会に行った際に、実際に行かれた方からアルベルゲのお話を聞きましたが、大きい所ってあるのですね。

>正直、1日でサンジャンから25km歩いてロンセスバージェスまで来た人、尊敬するわ!
でも、そんな方々、足にかなりのダメージを負ってました・・・・。

↑本当にそうですね。
また、kikiさんもすごいですよ!!!
私のへなちょこの体でいけるのか、自信が。。。
でも、kikiさんのブログを読んで、絶対にいってみたい!!!と思ってる私です。
がんばらないと、まずは歩きから(w)うふふ

ではでは♪♪♪

Commented by kiki-juju at 2015-06-13 21:11
三十路オンナさん:
こんばんは。
ピレネーの緑、写真ではなかなか表現できませんが実際は本当に綺麗ですよ!
ロンセスバージェスのアルベルゲ、改装したばかりなのでとても綺麗です。でもここは特別なようです。アルベルゲに泊まる派、ペンション・ホステル派、ホテル派、宿泊形態は人それぞれです。

私こそがへなちょこの代表です! 本当に体力ないですし、すぐに「疲れた、休みたい、歩きたくない」と言うような巡礼に相応しくない人間です(汗)
でも、これが毎日歩いていると徐々に体力も付くし、荷物の重さにも慣れてくるので不思議です。
大丈夫、私が歩けるのだから誰でもできます。
出会ったスペイン人の多くは「ピレネー大変だからパス」とロンセスバージェスからスタートの人もたくさんいましたよ。
それもアリだと私は思います。それぞれ自分のカミーノなのだから決まりはないのです。
Commented by taろう at 2015-06-14 13:55 x
私が九州・佐伯の展望公園で海の眺めに感動していた頃、kikiさんは試練の道程を進まれていたのですね(^^;)
お写真を拝見する限り牧歌的な眺めですが、風が難敵であったとは…ピレネーにも風力発電の風車が林立している訳だと、納得しました。
最初に最大の難所を持ってくることで、確かに、以後の行程で多少の難路に出遭っても、克服できる自信と心の余裕ができそうですね。
道中知り合った方々とのコミュニケーション、ピレネー越えという同じ目的を持つ者同士の絆を感じます^^
こうした出会いもまた、この巡礼の醍醐味なのでしょうね。
ピレネー越え、おめでとうございます!
Commented by kiki-juju at 2015-06-14 19:59
taろうさん:
お互い場所は違えど同時期にきれいな眺望を満喫していたというのも面白いものですね!
ピレネー、尋常でない風です。風力発電、かなりの電力が蓄積できそうです(笑)
最大の難所を最初に持ってくる事で何か巡礼者を振るいにかけているようにも感じます。
カミーノでの人々との出会いや触れ合い、これがあるからこそ長い道中、困難な道も歩き通せるのだと思います。
見知らぬ人との触れ合いが苦手な私がかなりの触れ合い上手に変化しましたから^^
Commented by タヌ子 at 2015-06-15 07:42 x
最後に難関が待っていると、重い気持ちを抱えたまま旅を続けなければならないけれど、一番辛い部分を最初にクリアしてしまえば、仰る通り、全てが『ピレネーほどじゃない』と+思考に変えられますよね。
中国語がないのに、なぜ韓国語が?と思ったけれど、韓国にはクリスチャンが多いから、日本人よりも巡礼者は多いのでしょうね。
我が家の近くの散歩道の風でも前進するのが辛いのだから、山の風は半端じゃないのでしょうね。
強風→涙が出る→鼻水が出る→呼吸が苦しい、ですもんね。
そうか、一番の問題、トイレを忘れていた…
野外で用が足せない私は絶対無理かも。
以前キノコ狩り中にトイレに行きたくなって、義姉の家まで戻ると言い張り、1時間の道を猛スピードで運転させたことは、今でも親戚の間で語り継がれてます(汗)
Commented by kiki-juju at 2015-06-15 22:09
タヌ子さん:
このピレネーでの試練によりその後の行程は明らかに気分的には楽になりました。
韓国人、クリスチャンが多いですね。でも知り合った人達は仏教だったり無宗教だったりでした。 他のいわゆる敬虔なカトリック国な人々も既にやめた、と言う人が多く少々拍子抜けでした・・・。 
トイレ問題、水分をたくさん摂取しても汗で相当量が排出されるので頻繁にトイレ問題に直面するわけでもないのですが、ここ、ぴれねーに関してはトイレが無いのでやはりその場合は・・・。 その他の行程では7~10km毎に村があるのでトイレ問題は大丈夫ですよ。さらにバルもカフェのトイレもちゃんと綺麗で問題ないですよ。
ちなみに私はドイツでのキノコ狩りでお外トイレ経験済みです(汗)