Pleasure Notes

kikinotes.exblog.jp
ブログトップ

カミーノ・デ・サンティアゴを歩いてみた④ サン・ジャン~オリソン

2015年5月3日(日)     天気:曇りのち雨そして晴れ
行程: サン・ジャン・ピエ・ド・ポー(St.Jean pied de port) ~ オリソン(Orisson)  8km
出発:9:00a.m   到着:12:30p.m   歩行時間:3時間30分

カミーノ巡礼初日。 このフランスの道最大の難所であるピレネー超えは初日にあります。
ここである意味ふるいにかけると言うのか、とにかく噂によると地獄との事。

1日でこのピレネーを超え、次のスペイン最初の町・ロンセスバージェス(Roncesvalles)までは25.1km。
標高170mのサンジャンの町から最高地点1450mを超え、900mのロンセスバージェスまで下りる。

勿論、私には無理と最初から分かっているので、サンジャンから8km地点にあるオリソンの巡礼宿にて1泊し、2日で超える事にした。

オリソンは夕食時間が18:30p.mなのでそれまでに到着すればOK。
お昼くらいにサンジャンの町を出発してもいいのだが、早寝したのでもちろん早起き。朝食食べてのんびり歩けばと朝9時には出発した。 ピレネーを1日で越える人々は朝6時頃に出発している。


朝のサンジャンのノートルダム教会。 日曜日のミサで綺麗な歌声が聞こえてきていた。
b0165536_2181017.jpg


誰だか分からないが足元の子羊は今の私の心境と同じだった。
b0165536_219696.jpg


町を抜けると案内板。 ロンセスバージェスまでは24.5km、6時間半。
これ、絶対にこの通りには行けません。 1日で超えた人達の話を翌日のロンセスバージェスで聞いたら10~11時間がほとんどでした・・・・。 スイスイ歩いては行かれない理由がそこにはあるのです。
b0165536_21115588.jpg


さらに進むと分岐の案内板。
b0165536_21124873.jpg

ナポレオンもかつてここを通ってスペインに入ったと言う赤い①番のピレネー超えの通称「ナポレオンの道」、冬季や悪天候時、または自転車巡礼者の通る緑の②番の新道。
②が楽と言うわけではないようですが・・・・・どうなんでしょう?


この看板を過ぎるといきなりの急坂出現! 必死過ぎて写真を撮っている場合じゃなかったが、そんなに距離は続かない。 その後は緩やかな上り坂で快調。
b0165536_21182964.jpg


曇りで程よく涼しく歩きやすい。 緑が綺麗で楽しくハイキング気分。
b0165536_21194773.jpg


結構楽勝で3km通過、オリソンまであと5km。 えっ!余裕じゃない??
b0165536_21205465.jpg


緑の中を大きくカーブしながら緩やかに登って行きます。
b0165536_21275436.jpg

イタリアのナポリから来た71歳のアントニオ爺さんとお話。今日はサンジャンからピレネーを越え、30km先のブルゲッテ(Burguete)村まで歩くと言う。 スゴイ!! 

若者はストック無しでもスイスイ登っていく。 私は目の前に見える杭が立ち並ぶ急坂にちょっとビビリ気味。
b0165536_21333715.jpg


休憩を交えつつ、何とかHontoの村(標高515m)まで登る。 オリソンまではあと2km。
b0165536_21351046.jpg


ここまでは舗装道路でしたが、ここからはゴロゴロと大小の石がある未舗装路。
牛の糞がたくさん落ちていて、除けながら歩いているけど段々とそんな余裕も無く踏んでいる。
b0165536_2139847.jpg

振り返ると綺麗な景色なんだけど、だんだん疲れて立ち止まる事も多くなる。
b0165536_21572535.jpg


そしてここからが大変。石だらけのうそ!ここ登るの?って急坂にものすごい突風。 ストックでなんとか飛ばされないように必死に耐える。 飛ばされたら崖から落ちる。 牛歩状態で一歩ずつ登らなければならない。
さらに小雨までぱらついてきた・・・・。 勿論、写真なんて撮る余裕はありません。

目の前に細~い木の枝を杖代わりにして登っているおばあさんが! 絶対に70代後半くらい。
大丈夫かな?って思ったけどゴメンなさい・・・・自分の事で精一杯で。
Jujuが私の後ろにいるし、絶対に声かけてストック1本かしてあげるか一緒に歩いてあげるだろうと思っていたから挨拶して私は抜かした。

が、ちょっと進んだ所で後ろを振り返るとJujuはおばあさんを抜かして私のすぐ後ろにいた。
「おばあさんは?」
「ゴメン、俺も余裕が無かった・・・・。」
※おばあさんはその後オリソンの宿でワインを飲んで生き生きしていたので、山道は慣れた方なのだと思う。

しばらく登っていくとやっと再度舗装路が見えたが強風はやむ気配なし。
1歩1歩向かい風に立ち向かいながらやっとの思いでオリソンの宿に到着。
b0165536_224884.jpg

この最後の2kmが今日の最大の難所。 結局、朝9時にサンジャン出発、オリソンには12時30分着。
2時間予定コースを3時間半かけて歩いた。

正直、この日はこれ以上歩ける気がしなかった。 と言うよりオリソンの宿までがどう考えても限界。
このオリソンの宿は事前予約必須。 ベッド数はたったの28床しかない。
1階がレストラン兼受付。2階が宿泊部屋。通り挟んだ向かい側のテラス下も宿泊部屋。
b0165536_2213234.jpg


受付で名前を告げ、他の宿泊客とベッドの案内までしばらく待つ。
そして宿のお兄さんに連れられ建物横から裏の宿泊部屋へ。

今日からは巡礼宿定番の2段ベット、皆でスペース共有生活なのです。 ちょっと不安。
案内された部屋。 初めて見るこれぞアルベルゲ、2段ベットのオンパレード!
b0165536_2217054.jpg


しかしお兄さん、
「kiki達はこっちの部屋を2人で使って」と。
えぇぇ!泊まれるだけでありがたいと思わなければいけないオリソンに2人部屋があるの!!
b0165536_22185658.jpg

この時の他の宿泊者の驚きの目線がちょっと怖かった・・・。
心の中で「やったぁ~♪」という思いと「スイマセン」の2つが入り混じった。

今日の洗濯をし、シャワーに入り(コインを入れ5分間、でもお湯はぬるかった)、下のレストランにてお昼。
今日のメニュー8ユーロ。 ハムとポテト、これに本当は目玉焼きが乗っているが私のは卵嫌いなのでナシで。
b0165536_22275851.jpg


オリソンは朝食・夕食付。ご飯の時間までお昼寝。
ここは約標高900Mあるので夕方近くなるとやはり寒い。 勿論暖房設備はありません。

また装備編を最後に書こうと思っていますが、寝袋はモンベルのダウンハガー800の3番にしています。
それとやはりトラベルシーツはこの巡礼では必須品。 そう、ダニとか南京虫とかの被害がやはりあるそうで・・・。
b0165536_22345389.jpg


これ、普通はシーツが寝袋の中ですが、私は外。理由は・・・・寝袋の方が高価なのと虫が付いたら寝袋は洗うの大変だからという理由です。

このトラベルシーツ、防虫効果のある繊維で作られているコクーン・トラベルシーツ
b0165536_22373355.jpg

b0165536_22374472.jpg

この旅が決まった時に一番最初に購入したのがこのトラベルシーツでした。 私にとっては無くてはならない物。


夕食は1階の食堂で宿泊客全員でお食事。メニューはスープ、チキンの煮込み、付合わせのパスタ、デザート、それとワイン飲み放題です。 お味はとっても美味しかったです!
たくさんの見知らぬ方々とのお食事、初日でちょっと緊張気味で写真は撮れなかったです。

ここ、オリソンでの人々がやはり今後の歩く巡礼路上で一番仲良くなるような気がします。
オリソン組みの誰々ってなります。
私の周りはお向かいにドイツ人のマラちゃん、そして他は全員アメリカ人!
アメリカ人めちゃくちゃ多い! でも食事中の会話が英語でちょっと気が楽だった。後ろはフランス人ばっかりりのグループで、そこにいたら確実に無言になる。

噂に聞いていたオリソンでの夕食タイムに1人づつの自己紹介、ありませんでした。 良かった~

翌日は18kmの残りの行程。 この日の8kmもかなり限界だったので行けるか不安な思いを抱えつつ就寝しました。 ちなみにオリソンに到着した時点でウソみたいに偏頭痛はなくなりました。


巡礼路メモ:

・オリソン(Orisson)の巡礼宿は事前予約必須。 朝・夕食付35ユーロ/人
人気宿、ベッド数少ないのでとにかく早めの予約を。 徒歩で来た人のみ宿泊可。
自転車巡礼者、食事なしの人はオリソンから800m手前のKayolaにも宿泊できる。
http://www.refuge-orisson.com
オープン期間は3月から10月まで。

・オリソン宿のレストランにて前日夕方までに翌日のランチ用サンドイッチの予約ができます。
ハムやチーズその他の種類が選べます。1つ4ユーロ。 朝食時に引換券を渡します。


・サンジャンからのバックパック配達サービス、ピレネー頂上付近まで車で行く、またはロンセスバージェスまで車で行くなどの便利サービスを行っている会社・EXPRESS BOURRICOT がサンジャンの町にあります。
ビアリッツ空港からの送迎も有り。
[PR]
by kiki-juju | 2015-06-03 22:58 | スペイン巡礼 | Trackback | Comments(6)
トラックバックURL : http://kikinotes.exblog.jp/tb/24549470
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by 三十路オンナ at 2015-06-04 19:37 x
こんばんは♪

楽しみにしていました♪♪♪

ピレネー超え、やはり大変なのですね。。。
本当に行くとなったら、かなり体力を鍛える必要があると感じた私です。

朝早くに出発、本当にそうなのですね。
また、季節によっては、暑い日差しや寒い中と、
ベストシーズンを選んでいった方がいいのでしょうか。

歩く行程に見える、豊かな自然、すごいですね!!!
私、町中より自然が感じられる所が大好きで、いいなぁーと思いました♪

年代も若い方から年配の方もされていて、
巡礼の奥深さを感じました。

>泊まれるだけでありがたいと思わなければいけないオリソンに2人部屋があるの!!
↑可愛い二人部屋でラッキーでしたね♪♪♪

トラベルシーツについても、経験されたからお分かりになることで、また、今後もそういった情報を教えてくださると嬉しいです♪♪♪

ではでは♪♪♪
Commented by kiki-juju at 2015-06-04 21:09
三十路オンナさん:
こんばんは。
ピレネー超え、最初で最後です(笑)
私はアウトドア苦手(嫌い)で体力も全然ありません。
でも登り始めてしまえば戻るわけにも行かないので進むのみ。全体的には緩やかな登りの連続なので歩いていれば最終的には終わる、そう思い歩き(登り)続けました。
このピレネーの問題は登りよりも強風です。 たいして鍛えてない私でも超えられたので時間さえかければ誰でも超えられると思います。でもオリソンでの1泊はお勧めします。

季節は5月初めでしたが、スペインはとっても暑かったです。
雨もまったく降らず雨具の重さが恨めしく思いました。
季節、難しいですよね~。10月初旬がお勧めとは口々に聞きました。

トラベルシーツ、お勧めです!寝袋ナシでトラベルシーツのみの人もいました。但し、備え付けの毛布から虫に噛まれる危険があるそうな!? 暑がりの人は寝袋は5番でもいいかなと思います。


Commented by taろう at 2015-06-04 21:47 x
サンジャンのノートルダム教会、シックで落ち着いた佇まいが素敵です。
ここからピレネーの道行きを思えばこその、迷える子羊の存在なのでしょうねw
風景は牧歌的なのに、厳しい道中…ピレネー恐るべし!
山中の5kmというのは、途方もなく長くお感じになったのではないでしょうか。
宿の質素な雰囲気が、「巡礼」をより実感させますね。
偏頭痛は山越えが原因でしたか…最初の内に症状が消えて、良かったですね^^
この先も、食べ物の美味しい地域のイメージがあるので、道中のお食事にも興味津々です♪
Commented by kiki-juju at 2015-06-04 22:58
taろうさん:
初日にこの教会の前を通っているのですが教会と分からなかったのです。翌日に前を通って歌声が聞こえてきて初めて教会と知りました・・・。
初日のオリソン宿までの8km、上り坂は急な所もありましたがわりと余裕で歩いていましたが最後の2kmが堪えました。
強風と石コロ上り坂、ここで体力の90%が消滅したと思います(笑)
翌日の方がさらに辛かったのでこの日で偏頭痛が終了してくれてホッとしました。
スペイン、なんて食べ物&ワインが美味しい国なんでしょう♪
巡礼路沿いがワインの産地なので、定食頼んだらワインフルボトル1本付いてくるというまさに夢のような地域でした!
Commented by タヌ子 at 2015-06-05 07:27 x
いきなりですが、私は頂上まで行くサービスを利用してしまいそうです(汗)
最近ずっとサボってますが、ウォーキングクラブには年配の方が多く、70代の方も何人もいらっしゃるのですが、その健脚ぶりには本当に驚かされます。
きっとそのお婆さんも山歩きには慣れてるんでしょうね。
近所の散歩コースに上り坂があって、そこはかなり強い向かい風になることが多いのですが、風に向かって坂を上るって辛いですよね。
やっぱり宿泊所はドミトリー形式なんですね。
2人部屋にしてもらえたのは本当にラッキーでしたね。
ノートルダム教会、画像検索してみましたが、入り口の彫刻がツボでした。
羊を連れた像は洗礼者ヨハネだそうです。
Commented by kiki-juju at 2015-06-05 21:03
タヌ子さん:
私も最後の最後までこの送迎サービスを利用するか否か迷いました。 サービスを利用してもその後約4時間は歩かなくてはならないので一番辛い部分はスキップしても良いと思います!

カミーノを歩いている方々の年齢は50代後半~70代前半が一番多いです。40代なんてヒヨっ子でバテているのが恥ずかしいです・・・。
向かい風、手強いです。頂上付近では1時間に1kmも進めなかったと思います。
この像は洗礼者ヨハネだったのですね。教会&キリスト教にまったく無知なもので、巡礼路沿いの教会やその他の像に関しても次回はもっと予習してから行こうと思っている次第です。